キャリーが20yd落ちても屈しない 原英莉花は復帰戦で予選通過

3カ月ぶりの復帰戦で決勝ラウンド進出を決めた原英莉花(撮影/大澤進二)

◇国内女子◇北海道meijiカップ 2日目(5日)◇札幌国際CC島松コース(北海道)◇6593yd(パー72)◇曇り(1437人)

1アンダー49位から第2ラウンドをスタートした原英莉花は2バーディ、1ボギーの「71」で回り、カットライン上の通算2アンダー44位で決勝ラウンドに進出。5月に腰の手術を受けてから3カ月ぶりの出場となった復帰戦で、第一関門の突破を決めた。

バーディなら予選通過が確実になる最終9番(パー5)は、77ydからの3打目がグリーンをオーバー。「完ぺき! と思ったら、あれ、あれ…って。ビックリした」。パーにとどまって安全圏に入れず、「本当に微妙。(通過を)願います」と表情をしかめたが、願いは通じて最終日への道が開けた。

10番スタートの“裏街道”ながら多くのギャラリーを引き連れた(撮影/大澤進二)

出だしの10番から「パットが入らずバーディが獲れなかった」と12ホール連続でパーが並び、グリーンを外した4番でボギーが先行。重い空気が包まれたが、「ここで獲らないとダメ」と自らを鼓舞した6番(パー5)のバーディで息を吹き返す。

2打目がフェアウェイ上のディボットに入る不運がありながら、80ydからピンそば1mに絡めて1つ目。さらに3.5mのチャンスを決めた8番で2つ目のバーディを奪い圏内に滑り込んだ。

2日目も後半に伸ばし連日の「71」にまとめた(撮影/大澤進二)

キャリーの飛距離は「20ydは落ちている」という。持ち味だった力強いスイングは影を潜めるが、36ホールを回り終えても「体は十分に戦えると思う」と腰への不安なくスイングできていることが心強い。「それよりも、ラフに入れないように頑張りたい」。今できる最大限のプレーで、残り18ホールを戦い切る。(北海道北広島市/塚田達也)

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