北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさん(64)が5日、新潟市内で講演し、7月に岸田文雄首相と面会したことに触れ「今私がやっている活動はいろいろあるが、それだけでは足りないと思った」と実現の経緯を語り、「思いを伝えられた。少しでも早く解決できる方法を皆で出し合ってほしい」と政府に求めた。
「拉致問題の風化をとても懸念している」と焦りをにじませ、行方が分からない母ミヨシさんについて「もう91歳。ただただ元気でいてほしいという一言に尽きる」と語った。
北朝鮮で横田めぐみさん=失踪当時(13)=と共に暮らした際、指導員の目を盗んでこっそりと日本語で話していたことなどを振り返った。