ボクシング女子・黒木が世界2団体統一 WBOは2度目の防衛 日本ライトフライ級新王者に大内 5度目で初の戴冠

2団体王座統一を果たした黒木優子=神戸市立中央体育館(撮影・山崎 竜)

 ボクシングの女子アトム級世界2団体王座統一戦が5日、神戸市立中央体育館であり、世界ボクシング機構(WBO)王者の黒木優子(真正)が世界ボクシング協会(WBA)王者のモンセラット・アラルコン(メキシコ)に2-0で判定勝ちし、2団体統一を果たした。WBO王座は2度目の防衛。黒木の通算成績は31戦22勝(9KO)7敗2分け。

 黒木は福岡市出身の32歳で、スピードと技術が持ち味のサウスポー。2014年、世界ボクシング評議会(WBC)ミニフライ級王座を獲得し、5度防衛した。今年3月にはWBOアトム級王者として鈴木菜々江(シュウ)との初防衛戦に臨み、判定勝ち。その後真正ジムに移り、この日は移籍後初戦だった。

 念願の統一戦を制した黒木は「統一できたのはうれしい。でもなかなか仕留めきれず、わくわくする試合じゃなくてすみません。17歳で始めたボクシングのゴールテープをひとまず切れた。もっと頑張ります」とリング上で語った。

 同時開催された日本ライトフライ級王座決定戦は、同級2位の大内淳雅(としまさ=姫路木下)が同級1位の芝力人(真正)を8回1分55秒TKOで下し、新王者になった。大内は37歳で、5度目の挑戦で初の戴冠となった。

 WBOアジア・パシフィック・ミニマム級タイトルマッチでは、王者の小林豪己(真正)がジェイク・アンパロ(フィリピン)に0-3の判定で敗れ、2度目の防衛に失敗した。

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