県北5町村 資源活用探る 社団法人が専門家委嘱

藤本昭人代表理事(右)からGIAHSビジネスマネージャーの委嘱を受けた永井政光さん(左)

 農家民泊や農村体験などの体験プログラムを提供し関係人口の増加を目指す一般社団法人「ツーリズム高千穂郷」は1日、マーケティングなどを専門とする永井政光さん(51)=茨城県出身=を「GIAHS(世界農業遺産)ビジネスマネージャー」に委嘱した。世界農業遺産に認定された地域資源を活用し、収益性を高める事業の立案などに当たる。
 県北5町村で構成する同法人は、各自治体の負担金で運営しているが、持続可能な運営の確立を目指して同マネージャーの委嘱を決めた。永井さんは海外生活が約30年と長く、コンサルティング業務などに携わってきた。任期は2025年3月末までの1年8カ月。
 委嘱状交付式が高千穂町役場で行われ、同法人の藤本昭人代表理事(高千穂町副町長)が委嘱状を手渡し「5町村のいろんな地域資源を見て楽しみながら、企画してほしい」と激励。永井さんは「自分のキャリアを生かして地域貢献がしたいと応募した。まずは情報の収集、分析に当たる。全力を尽くして少しでも貢献したい」と抱負を述べた。

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