甲子園歴史館で夏の高校野球の企画展 東北勢の戦いぶりなど回顧 大谷選手ら高校時代の名勝負も紹介

第105回全国高校野球選手権大会に出場するチームのユニホーム。下段の左から二つ目が兵庫代表・社=西宮市甲子園町、甲子園歴史館(撮影・吉田敦史)

 6日に開幕する「第105回全国高校野球選手権大会」に合わせ、「夏の高校野球企画展2023」が兵庫県西宮市の甲子園球場に隣接する甲子園歴史館PLUSエリアで開かれている。昨夏、優勝旗を東北に持ち帰る「白河の関越え」を春夏通じて初めて達成した仙台育英(宮城)の活躍などがパネルで紹介されている。27日まで。(浮田志保)

 昨年まで優勝に一歩届かなかった東北勢のこれまでの戦いぶりに焦点を当て、「東北野球の歴史」「監督と選手」「甲子園での印象的な試合」などをパネル展示で振り返る。

 見どころは、昨夏の優勝インタビューで仙台育英の須江航監督が語った「歴史の扉が開いてうれしい。宮城、東北のみなさんおめでとうございます」「青春ってすごく密なので」といった言葉や、七回裏に満塁本塁打を放った岩崎生弥選手のバットなど。同校と、準優勝した下関国際(山口)の選手たちによる寄せ書きボールもある。

 花巻東(岩手)出身の大谷翔平選手や東北(宮城)出身のダルビッシュ有選手といったメジャーリーガーらの高校時代の名勝負もパネルで紹介。兵庫代表の社など今大会に出場する全49校のユニホームも順次そろえる。6日の開会式後から決勝の前日まで、深紅の優勝旗と優勝盾、優勝メダルなども特別に展示する。

 友人らとよく大会を観戦するという大江和子さん(36)=西宮市=は「球場の近くに住んでいるので、高校生の試合は身近でいつも力をもらっている。球児が青春を懸けた熱戦を今年も期待したいです」とほほ笑んだ。

 決勝戦までの開館時間は午前9時~午後6時(入館は30分前まで)、決勝翌日から27日までと休養日は午前10時から。大会開催中は休館しない。大人900円、高校生700円。4歳~中学生は500円。甲子園歴史館TEL0798.49.4509

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