広島原爆投下から78年… 「記憶」を「記録」に広島県の高校生描く 栃木県総合文化センターで絵の展示

 広島に原子爆弾が落とされてから、6日で78年が経過します。

 宇都宮市の栃木県総合文化センターでは、広島県の高校生が当時の様子を描いた絵の展示が行われています。

 「全身にやけどを負った男性」「背中に沸いたウジ虫」。これらを描いたのは、戦争を経験していない広島の高校生たちです。このパネル展は、全国に支部を置く女性団体の新日本婦人の会宇都宮支部が平和の尊さを考えてもらおうと広島平和記念資料館からデータを借りて毎年、開いているものです。

 会場には原爆ドームにほど近い基町高校の生徒が描いた「原爆の絵」の複製が80点以上展示されています。基町高校では、被爆者の当時の記憶や平和への願いを後世に残そうと、絵で原爆の記憶を残す取り組みを2007年から続けています。

 生徒は体験者から当時の様子を細かく確認し、1年ほどかけて作品を完成させたということです。また、それぞれの絵の下には被爆者の証言と制作にあたった生徒の思いが掲載されています。

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