玉野まつり 4年ぶりの熱気 「かっからか」華やかに舞う

4年ぶりの「おどり大会」でかっからかを踊る市民ら

 玉野の夏の風物詩「第54回玉野まつり おどり大会」(玉野まつり振興会主催)が5日、玉野市中心部で開かれた。新型コロナウイルス禍を経て4年ぶりの開催に、待ちかねた市民らが熱気あふれる踊りを繰り広げた。

 午後6時前から市役所西側の大通りが歩行者天国となり、職場や地区の仲間らでつくる踊り連18団体約500人が登場。そろいの法被や艶やかな浴衣姿で、伝統の地踊り「かっからか」や「花咲く玉野」「玉野いきいき音頭」などを華やかに舞った。

 踊り連の参加はコロナ禍前の半分程度だったが、飛び入りで加わる市民も相次ぎ、締めくくりの総踊りではかっからかの「よーいよーいよーいとな」の元気なかけ声が響いた。

 日比地区の踊り連で参加した女性(76)=同市=は「やっぱり楽しいね。沿道の子どもも笑顔で踊っていて、ずっと続けたいと思った」と話した。

 玉野まつりは1970年の市制30周年を機に、市民の一体感を生む夏祭りとして始まった。

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