映画「バカ塗りの娘」堀田さんら舞台あいさつ 監督「津軽塗 魅力知って」/青森・弘前市

舞台あいさつで観客に手を振る堀田さん(左)と鶴田監督

 津軽塗をテーマに、青森県弘前市で全編ロケが行われた映画「バカ塗りの娘」の主演俳優堀田真由さん(25)と鶴岡慧子監督(34)が5日、同市のイオンシネマ弘前で舞台あいさつを行った。

 映画は、堀田さんが演じる津軽塗職人を目指す青木美也子と、小林薫さん演じる寡黙な父・清史郎が、漆や家族と真摯(しんし)に向き合う様子を描く。

 津軽弁を覚えるのが大変だったという堀田さんは「日常の会話で意識して津軽弁を使うなど、津軽塗と平行して練習した」と明かした。好きな津軽弁は-という問いには「わいは」と元気に答え、会場を和ませた。

 「バカ塗り」というタイトルについて、鶴岡監督は「ひたむきに津軽塗に取り組む人へのリスペクトを表現したかった。津軽塗の魅力を多くの人に知ってほしい」と話した。

 舞台あいさつには約280人が訪れた。チケットが販売初日の7月29日に完売するなど、作品への注目の高さがうかがえた。

 映画には元りんご娘の王林さん、ジョナゴールドさんら青森県出身者も多数出演している。25日から県内映画館で先行公開。特別前売り券は1枚1100円で、東奥日報販売店で購入できる。

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