古橋亨梧が開幕弾含む1G1Aの躍動! 前田&旗手も出場のセルティックがロジャーズ体制初陣で快勝【スコティッシュ・プレミアシップ】

[写真:Getty Images]

セルティックは5日、2023-24シーズンのスコティッシュ・プレミアシップ開幕節でロス・カウンティと対戦し、4-2で勝利した。

昨シーズン、アンジェ・ポステコグルー監督の下で国内3冠を達成したスコットランド覇者のセルティック。ブレンダン・ロジャーズ新監督を迎えて臨む今シーズンの開幕戦では昨季下位に低迷したロス・カウンティをホームで迎え撃った。

この初陣ではFW古橋亨梧とFW前田大然が先発出場。MF岩田智輝とMF旗手怜央はベンチスタート。負傷のDF小林友希が唯一のベンチ外となった。

超満員で熱狂のセルティック・パークで幕を開けた王者の開幕戦。開始直後には前田がスピーディな仕掛けで見せ場を作るが、以降は格下相手に幾度も決定機を許すなど、バタつくところも見せてしまう。

それでも、17分には古橋と前田の連携から作った決定機の流れでテイラーがボックス内で相手に倒されてPKを獲得。これをキッカーのターンブルが冷静にGKの飛んだ逆サイドにシュートを突き刺し、先制に成功した。

これで落ち着きを取り戻したセルティックは、エースが開幕戦で早速魅せる。26分、ターンブルのヘディングでの落としに反応した右サイドのアバダがスペースに抜け出して丁寧なグラウンダークロスを供給。これをゴール前にフリーで走り込んだ古橋が右足のダイレクトシュートで合わせた。

開幕弾で気を良くした古橋はここからチャンスメイクで存在感。巧みなラストパスでターンブルのGKとの一対一のビッグチャンスを演出すると、42分にはボックス手前左でパスカットしたオライリーへの巧みな落としで起点となり、最後はオライリーがゴールライン際で上げたクロスをターンブルがきっちり押し込んだ。

ここまでの内容を反映させない決定力によって3点リードで試合を折り返したセルティック。前半出た課題を修正しつつ、後半も勢いを持って試合に入る。

立ち上がりの51分には古橋のお膳立てからオライリーが枠を捉えたミドルシュート。このこぼれ球に前田が詰めるが、すかさず放ったシュートは相手GKの好守に阻まれる。さらに、直後にはボックス内でのオライリーの粘りから古橋に2点目のチャンスが訪れるが、右足のダイレクトシュートは相手DFの身体を張った顔面ブロックに阻まれる。

すると、ホームチームは後半序盤の決定機を逃したツケを払うことに。60分、ロス・カウンティの左CKの場面でファーのホワイトに浮き球のヘディングシュートを打たれると、古橋の頭上を越えたボールがゴールネットに吸い込まれた。

開幕戦クリーンシートは逃したものの、失点後も危なげなくゲームをコントロールするセルティック。67分には2ゴールのターンブルに代わって旗手がピッチに送り込まれる。そういった中、73分には最後尾のカーター=ヴィッカーズからのクサビに反応した古橋が絶妙なワンタッチパスを背後のスペースへ流すと、これに抜け出したオライリーがGKの肩口を射抜く鋭いシュートで後半最初のゴールを奪取。

これで試合をほぼ決めたセルティックは79分、負傷したアバダと共に殊勲の古橋をベンチに下げて試合をクローズにかかる。87分には旗手と前田の見事なコンビネーションからビッグチャンスを演出したが、ここはフォレストが仕留め切れない。その後、試合終了間際に2失点目を喫したものの、ロジャーズ新体制の初陣を白星で飾り、上々の形で新シーズンをスタートした。

セルティック 4-2 ロス・カウンティ

【セルティック】

ターンブル(17分[PK])

古橋亨梧(26分)

ターンブル(42分)

オライリー(73分)

【ロス・カウンティ】

ホワイト(60分)

ブラウン(90分+5)

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