JR東海道線、電柱と接触か 走行中に、大船―藤沢

JR大船駅近くで運転を中止した列車。先頭車両の前部ガラスが割れていた=5日午後11時25分、神奈川県鎌倉市

 5日午後9時45分ごろ、神奈川県鎌倉市台1丁目で、JR東海道線の大船―藤沢間を走行中の上り列車の乗客から「電車が架線と接触した」と110番があった。大船署によると、垂れ下がった架線に列車が接触し、倒れた電柱とぶつかった可能性がある。熱中症などとみられる体調不良を訴え病院に搬送された乗客が複数いるといい、詳しい状況を調べている。

 列車の乗客は誘導を受けて車外に避難した。先頭車両の前部ガラスは電柱にぶつかったとみられ、大きく割れてひびが入っていた。

 署によると、列車は小田原発横浜行きの15両編成。同県茅ケ崎市で5日に開催された花火大会のため、臨時で運行していた。

 乗車していた横浜市鶴見区の会社員北沢慧さん(31)は「突然ドーンと音がして火花が散るのが見え、驚いた。停車中の電車内は空調が止まり、照明がまばらになった」と話した。

 JR東日本などによると、現場は大船駅から南西約800メートル付近の線路上。影響で東海道線や横須賀線、京浜東北線などが運転を見合わせた。

JR大船駅近くで運転を中止した列車=5日夜、神奈川県鎌倉市(乗客提供)
JR大船駅近くで、事故があった車両(奥)から降りて線路を歩く乗客ら=5日午後11時2分、神奈川県鎌倉市

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