青森ねぶた祭実行委員会（佐藤健一実行委員長）の審査委員会は5日夜、大型ねぶたの各賞受賞団体・個人を発表した。ねぶたの制作を主体に、運行・跳人（はねと）、囃子（はやし）など総合的に優れた団体に与えられる最高賞「ねぶた大賞」には、青森菱友会の「牛頭天王（ごずてんのう）」、最優秀制作者賞は、このねぶたを手がけた竹浪比呂央さんが輝いた。
4年ぶりに復活した運行・跳人賞は青森県板金工業組合が受賞。囃子賞には日立連合ねぶた委員会が選ばれた。
大賞に次ぐ知事賞はJRねぶた実行プロジェクト「強弓（ごうきゅう） 島の為朝」（竹浪比呂央作）が受賞。優秀制作者賞に、NTTグループねぶた「釈迦降誕（しゃかごうたん）」制作の北村春一さん、プロクレアねぶた実行プロジェクト「大日大聖不動明王（だいにちだいしょうふどうみょうおう）」でデビューを飾った野村昂史さんがそれぞれ選ばれた。
5日は運行がうまく進まず、大型ねぶた4台が青森市役所本庁舎前にある審査員席を通ることができなかったが、実行委事務局は「本日だけが審査日ではなく、これまでの経過も踏まえている」と説明した。
7日の海上運行には、ねぶた大賞、知事賞、市長賞を受賞した団体と、推薦を受けた、私たちのねぶた自主製作実行委員会「一寸法師」（私たち一同作）の計4団体のねぶたが出陣する。
ねぶた大賞、知事賞以外の受賞団体は次の通り。
▽市長賞＝NTTグループねぶた「釈迦降誕」（北村春一作）
▽商工会議所会頭賞＝青森県板金工業組合「火雷天神（からいてんじん） 菅原道真」（北村春一作）
▽観光コンベンション協会会長賞＝日立連合ねぶた委員会「新田義貞伝説 龍神へ太刀を捧ぐ」（北村蓮明作）
