上がり4ホールで“+4” 渋野日向子「ちょっと落とし過ぎ」

単独首位スタートから大きく後退(撮影/村上航)

◇米国女子◇フリードグループ スコットランド女子オープン 3日目(5日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6494yd(パー72)

単独首位から出た渋野日向子は1バーディ、4ボギー1ダブルボギーの「77」と苦戦し、トップと6打差の通算7アンダー6位に後退。「ちょっと落とし過ぎたんで…。ショックですね」とうなだれた。

前週のメジャー「アムンディ エビアン選手権」を制したセリーヌ・ブティエ(フランス)、予選ラウンドでも一緒だったマジャ・スターク(スウェーデン)と同組2人がバーディ先行で伸ばしてくるのは織り込み済み。自らも3番(パー5)で早速チャンスを作ったが、「(パッティングを)打ち切れていない感じがきのうから続いていた」と振り返る。

ショットの感覚そのものは悪くなかった(撮影/村上航)

6番(パー3)でボギーが先に出て、1打差2位となってバックナインへ。11番(パー3)で2m強のバーディパットを外してフラストレーションをため込むと、続く12番では1Wショットが右に飛んだ。つま先下がりのラフからピン方向を狙ってガードバンカーにつかまったシーンを含め、「途中まではチャンスにつけられたりはしていましたけど、なかなか…」。予選ラウンドで光ったのは冷静なプレー。苦しい状況でも徹し続ける難しさがにじんだ。

重苦しかったムービングデー(撮影/村上航)

ティショットをポットバンカーに入れた13番で5m強のパーパットを沈めてしのぎ、14番(パー5)で初バーディを奪取。上向きかけた流れも15番(パー3)のダブルボギーで寸断され、最終18番(パー5)で3打目をクリークに落とすなど上がり2連続ボギーを喫した。

悔しさは最終日にぶつける(撮影/村上航)

「最後の方にガタガタと行ってしまったのが、すごくもったいない」と言った後で、まだまだ上位で迎える最終日へ必死に気持ちを切り替える。「まだあしたがあるので、上だけを見て頑張りたい」。全身から悔しさをあらわにして、早足で練習場へ向かった。(スコットランド・アーバイン/亀山泰宏)

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