JR東海道線、運転を再開 電柱接触事故で2人負傷

JR大船駅近くで運転を中止した列車。先頭車両の前部ガラスが割れていた=6日午前0時31分、神奈川県鎌倉市

 神奈川県鎌倉市のJR東海道線藤沢―大船間で5日夜、電車が垂れ下がった架線に接触し、倒れた電柱とぶつかったとみられる事故で、JR東日本は6日、東海道線の運転を再開した。湘南新宿ラインは新宿駅以南で午前中の運転を見合わせる。大船署は事故で運転士と乗客の計2人が軽いけがをしたと明らかにした。

 電車には千人以上の乗客がいた。乗客は安全確認のため1~2時間程度、車内に閉じ込められた後、順次歩いて近くの大船駅に避難した。熱中症や過呼吸を訴え、病院に搬送された人もいた。

 JR東は事故発生後から東海道線東京―熱海間などの運転を見合わせた。同社は6日午前時点で、約15万人に影響したと発表した。

運転再開の見通しが立たず、混雑するJR大船駅=5日午後11時58分、神奈川県鎌倉市
事故現場から移動する電車の先頭車両=6日午前7時13分、神奈川県鎌倉市

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