「超緊張」の会心バーディ 西村優菜が米ツアー自己ベスト“66”

トップ10入りを狙う(撮影/村上航)

◇米国女子◇フリードグループ スコットランド女子オープン 3日目(5日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6494yd(パー72)

最終18番はクリークに近い右サイドにピンが切られ、しかも左から右へ風が吹いていた。西村優菜にとっては、クリークに落としてダブルボギーを喫した初日の苦い記憶も新しいホール。バーディが欲しいパー5でありながら、タフなピン位置を確認した時点で「パーになっちゃうかな」とも思ったという。

残り79ydから52度のウェッジを持った3打目は会心だった。しっかりピンより左を向いて80%の力感で距離を合わせ、2.5mほどにチャンスメーク。「メッチャ打ちづらくて、超緊張したんですけど…」と笑った、この日8個目のバーディ。こぶしをグッと握った。

序盤に苦戦したショットを修正(撮影/村上航)

気温も低い朝のスタートは2番でボギーが先行。前日に上向きかけたショットのタイミングが合わずに苦しむ中、2日目に続いてシンプルにスイングのテンポだけを意識することで修正に成功した。

9番からの6ホールで5バーディとたたみかける猛チャージ。8バーディ、2ボギーの6アンダー「66」は、パー71設定の昨年「アムンディ エビアン選手権」で2度マークした米ツアー自己ベストに並ぶ数字だ。

会心のバーディフィニッシュ(撮影/村上航)

「ここ最近、ずっと調子が悪かった中で久々にいいプレーができたのはすごくうれしい。(日本では)『あー、こういう感じでやっていたときもあったな』って」

8バーディ(撮影/村上航)

92位→39位→9位と右肩上がりで臨む最終日に向けても気合がみなぎる。「(スイングの)リズムを変えないというところを18ホール意識しながら、結果的にはトップ10に入れるように」と力強く言った。(スコットランド・アーバイン/亀山泰宏)

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