畑岡奈紗と勝みなみは同組で後退 “黄金世代”が米ツアーで競演

米ツアーでは初の同組(撮影/村上航)

◇米国女子◇フリードグループ スコットランド女子オープン 3日目(5日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6494yd(パー72)

3つ伸ばして迎えた後半17番、畑岡奈紗に痛恨の一打が出た。大きく左へ飛び出した1Wショットがブッシュに消えてダブルボギー。続くパー5の18番も獲れず、「あそこのダボで流れを悪くしちゃった。痛かったですね」。4バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「71」にとどまって通算4アンダー18位となった。

2番のボギー先行から4バーディを奪い返し、16番ではグリーンの外からパターを使った寄せで複雑なアンジュレーションを攻略。“ナイスパー”を拾った直後に大きなミスが出た。

終盤のダブルボギーで一歩後退(撮影/村上航)

「もうちょっと時間をかけて考えていたら…」と口にしたのはティショットのクラブ選択。暫定球を打つために持ち替えた3Wを最初から握る選択肢もあったという。「焦っていたわけではなかった」としたが、プレータイムの計測が入っていたタイミングでもあった。

序盤に苦戦したショットを修正して「73」(撮影/村上航)

畑岡と同組で回った勝みなみは2番で右に曲げてトリプルボギーをたたくなど、出だし2ホールでスコアを4つ落とした。「あんまりうまくいかない1日でした」。12番までの4バーディで一度スコアを戻してから15番(パー3)でボギー。オーバーパー「73」となり、通算2アンダー27位に順位を下げた。

ともに1998年度生まれの“黄金世代”に当たる2人。国内ツアーではお互いがアマチュアだった2016年「スタンレーレディス」で一緒だった例がある一方、米ツアーでは初の同組だった。

ともに黄金世代に当たる2人(撮影/村上航)

そろって上位争いからは一歩後退。勝は「もう、行くしかないでしょ。ガンガン行って、いいショットを積み重ねて、試合の18ホールの中で自分のスイングを見つけられるように」と笑顔で攻めの姿勢を強調し、畑岡も「それ(ビッグスコア)だけ目指して頑張れたら」と浮上を誓った。(スコットランド・アーバイン/亀山泰宏)

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