マンゴーが急騰 台風沖縄直撃で入荷減

マンゴーの相場が急騰した。主産地の沖縄県を直撃した台風6号の影響で8月に入って入荷が激減。上旬の価格は平年(過去5年平均)比で4割高の水準だ。値頃感で売り場が拡大したタイミングで、不足感が強い。

8月上旬(4日まで)の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は1キロ2455円で平年比36%高。台風で8月から入荷が急減した。一時は7卸の日別入荷量が平年比で8割減、価格は同8、9割高に高騰した。4日は量がやや回復し、同10%高の1キロ1957円だった。

主産地のJAおきなわ東京事務所は「台風で航空便が欠航し出荷できない日があった」という。東京の青果卸は暴風雨で果実の落下や擦れが発生し「正品率が下がり、入荷が減った」と分析する。

沖縄産は、好天で正品率が高く平年よりも量が多かった。このため「売り場を広げてきたスーパーも多い」(同卸)。別の東京の青果卸は、中旬以降も同県産は台風で平年よりも減るとして「品薄高が続く」と見通す。

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