AED普及啓発へ意見 茨城・水戸 高校生がフォーラム

AEDの普及啓発を目指し意見を交換する高校生ら=水戸市泉町

心停止による突然死を防ごうと、「見つけよう!わたしの近くのAED~高校生がつなぐ命のバトン~フォーラム」が5日、茨城県水戸市泉町1丁目の市民会館で開かれ、自動体外式除細動器(AED)の普及啓発活動に取り組む高校生など約80人が意見交換した。

フォーラムには、最寄りにあるAEDの検索や経路案内などができるアプリに、身近のAEDの登録・更新を行う県内高校の生徒会や高校生会など7団体が参加、活動を報告した。NPO法人「いばらき救命教育・AEDプロジェクト」の主催で、初めて実施された。

アプリ登録はAED管理者の許可が必要だが、多くの団体から「(許可を得るため)管理者と予定を合わせるのが難しい」「管理者が誰なのか分からない」などの声が上がった。

県民への啓発メッセージも検討され、「心停止や(機器の)仕組みを知ってもらう」「人ごとじゃないと危機感を持ってもらう」などの意見を踏まえ、「突然はみんなに起こる でもAEDでみんな救える」に決まった。県担当部署に協力も要請した。

県立竹園高2年の古国真奏(まかな)さん(16)は「他校と比べて取り組みが足りないと感じた。生徒や先生に重要性が伝わっているか再確認したい」と話した。

© 株式会社茨城新聞社