清水君(笠間小)全国V 個人6年生 茨城県勢初、団体も1位 わんぱく相撲

6年個人の決勝戦で優勝を決めた取組直後の清水泰我君=東京都墨田区の両国国技館(清水美夏さん提供)

小学4~6年生が参加する「第38回わんぱく相撲全国大会」(日本相撲連盟、東京青年会議所主催)で、茨城県笠間市の清水泰我君(12)=同市立笠間小=が個人戦6年生部門で優勝を果たした。団体戦でも清水君らの「茨城県A」チームが制した。個人、団体のいずれでも同大会で茨城県勢が制覇するのは初めて。

大会は小学生を対象にする相撲大会で最大規模。7月30日に東京都墨田区の両国国技館で開かれた。全国200地区(県内は5地区)のLOM大会(1次予選)、都道府県単位のブロック大会(2次予選)を勝ち上がった代表選手が、学年別の個人戦(トーナメント)と、各学年1人ずつで編成する団体戦(110チーム出場)で争った。

個人戦6年生部門には52人が出場。清水君は計7回の取組を勝ち上がり、頂点を極めた。沖縄県の選手との決勝は、冷静な立ち合いからの果敢な攻めで相手を土俵際に追い詰め、寄り倒しで勝利をもぎ取った。

団体戦は、各メンバーの個人戦での成績(1勝1ポイント)を合計し、総合ポイントで順位を決める仕組み。茨城県Aは清水君7ポイント、江橋零音君(11)2ポイント=鹿嶋市立豊郷小5年、太田涼君(10)2ポイント=笠間小4年=の計11ポイントで、「東京選抜」「大阪A」チームと並んだが、同点の場合は優勝者の数などで順位を決める規定で1位となった。

清水君は小学2年時に地元笠間の「友部相撲少年団」で相撲を始めた。今年4月から東洋大牛久高(同県牛久市)の相撲部監督、山本紳童さん(35)に指導を仰ぐ。週に3回ほど同高に通い、高校生部員に交じって稽古に励んでいる。

友部相撲少年団監督の村上寿之さん(54)は、元団員の清水君と現在も団員の太田君を含むチームが県勢初の快挙を成し遂げたことに「とてもうれしい」と喜ぶ。立役者となった清水君について「前によく出ていたし、突き放しも良かった。優勝するのにふさわしい相撲を取っていた」とたたえた。

清水君は、トーナメントの取組カードの険しさに「正直、優勝までは思い描けなかった」と打ち明ける。ただ、決勝の土俵に上がった時には「ここで優勝しないと、二度とチャンスは来ない」と大一番で気合を入れ直し、栄冠を引き寄せた。

団体優勝した「茨城Aチーム」の清水泰我君、江橋零音君、太田涼君(手前右から)=両国国技館

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