豊後大野市とスパークル運営会社が連携協定 自転車を通じスポーツ振興へ【大分県】

豊後大野市と連携協定を結んだスリーシーズの黒枝士揮社長兼選手(右から2人目)ら=豊後大野市役所

 【豊後大野】豊後大野市は1日、自転車ロードのプロチーム「スパークルおおいた」を運営するスリーシーズ(大分市)と連携協定を結んだ。自転車を通じたスポーツ振興や地域づくりに協力して取り組む。同社が協定を結ぶのは大分市、佐伯市に次いで3市目。

 豊後大野市役所で調印式があり、協定書にサインした後、川野文敏市長が「スポーツを通じて関係人口を増やす取り組みを進めている。サイクルスポーツを柱に新しい施策を展開したい」、同社の黒枝士揮社長兼選手(31)が「豊後大野はサイクリストにとって素晴らしい環境。全国や世界に発信し、地域を盛り上げたい」と述べた。

 同社によると、市内を通る県道(旧国道57号)は竹田方面に向かって上りが続き、中九州横断道路の開通に伴う交通量の減少もあってトレーニングに最適。同市大野町中心部から北の四辻峠に向かって急坂が続く別の県道も鍛錬にうってつけという。

 同社は今年5月、世界で活躍する選手を育てる中高生向けの合宿を同市に誘致。全国から16人が参加し、レベルの高い練習をした。今後も各種大会や合宿の誘致、市民の健康づくり、観光振興など幅広く取り組む予定。

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