ど迫力! 全長315メートル 19階建て 最大級クルーズ船「ベリッシマ」、青森初入港

青森港へ初入港するクルーズ船「MSCベリッシマ」(全長315メートル、総トン数17万トン以上)=5日午後0時15分(東奥日報社のドローンから撮影)

 青森市の青森港に5日、国内に来港する中で最大級のクルーズ客船「MSCベリッシマ」が初入港した。乗船客は青森ねぶた祭に繰り出すなど県内観光を楽しんだ。県によると、これまで同港に入港したクルーズ船では最大という。

 MSCベリッシマは全長315.83メートル、17万1598総トン。19階建ての船内にはさまざまなレストランやバー、プール、カジノ、映画館などを備えている。

 2日に横浜港を出港し、5日午後、沖館埠頭(ふとう)に巨大な船体が着岸した。地元関係者がねぶたばやしの演奏で出迎え、青森西高校の「おもてなし隊」が折り紙の金魚ねぶたを手渡すと、乗客の笑顔があふれた。

 同校3年の田中美妃さんは船体を見上げて「とても大きくて迫力がある」と驚いた表情。3年の今妃尭(ひだか)さんは「寄港をきっかけに、青森の魅力をもっと知ってもらいたい」と話した。

 妻、息子と乗船している山口洋司さん(49)=神奈川県=は「青森に来るのは2度目。前回は行けなかった三内丸山遺跡に行くのが楽しみ」と胸を躍らせていた。青森を出港後、韓国・釜山などを経て終着地の横浜港に戻る。

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