広島・原爆の日 『核抑止論から脱却を』 平和記念式典の平和宣言で 松井一實広島市長

広島は、原爆投下から78年となる『原爆の日』を迎えました。広島市の松井市長はG7サミットで示された「核抑止論」からの脱却を訴えました。原爆慰霊碑には、夜明け前から祈りが捧げられていました。

■女性(94歳、西区で被爆)

「あのときのことを思うとやりきれません。あんなことは、あっちゃいけません。」

4年振りの通常での開催となった平和記念式典には、過去最多の111か国とEUの代表が参列しました。

■松井一實広島市長・平和宣言

「(世界中の指導者は)核抑止論は破綻しているということを直視し、私たちを厳しい現実から理想へと導くための、具体的な取り組みを早急に始める必要があるのではないでしょうか。」

被爆者の平均年齢は、初めて85歳を超えました。この1年で、広島の被爆者5320人が亡くなり、原爆慰霊碑には34万人近くが眠ります。

【2023年8月6日放送】

© 広島テレビ放送株式会社