第105回全国高校野球選手権記念大会は6日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕した。開会式に続いて1回戦が行われ、第1試合に登場した茨城県代表の土浦日大は延長タイブレークの末、上田西(長野)を8-3で下し、2回戦に駒を進めた。1986年の第68回大会以来となる37年ぶりの甲子園勝利。小菅勲監督は指揮官として甲子園初勝利を挙げた。
土浦日大は二回、松田陽斗(3年)の大会第1号となるソロ本塁打で先制し、三回には相手投手の暴投の間に1点を追加した。四回には相手の適時二塁打とスクイズで同点に追い付かれ、2-2のまま、タイブレークに突入。延長十回、1死満塁から代打の飯田将生(3年)が均衡を破る左前適時打を放つと、その後も2死から5連打などで一挙6点を挙げた。力投の先発、藤本士生(3年)を八回に伊藤彩斗(3年)が好救援し、藤本が十回に再登板して締めくくった。
2回戦は12日、第3試合で九州国際大付(福岡)と対戦する。
新型コロナウイルス禍で昨年まで簡素化されていた開会式で、49代表校が入場行進した。高知中央の西岡悠慎主将が「全国の球児の思いを一投一打に込め、全力で戦うことを誓います」と選手宣誓した。大会は順調に進めば、22日に決勝が行われる。
▽1回戦
土浦日大-上田西(10時39分、26,000人)
土浦日大 011 000 000 6|8
上田西 000 200 000 1|3
(延長10回、10回からタイブレーク)
(土)藤本、伊藤彩、藤本-塚原
(上)権田、服部、滝沢、瀬山-岩下
▽本塁打 松田(土)
▽二塁打 小林遼(上)
▽犠打 中本(土)黒岩、木次(上)
▽盗塁 太刀川2、後藤、鈴木(土)黒岩、木次2(上)
▽暴投 藤本2(土)権田、滝沢(上)
▽試合時間 3時間