昨季3冠のシティ、ペップはコミュニティシールドで開幕迎える新シーズンに意欲

[写真:Getty Images]

マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督が、新シーズン開幕に向けた意気込みを語った。イギリス『マンチェスター・イブニング・ニュース』が伝えている。

昨シーズンのシティは、アーセナルとの熾烈なリーグタイトルレースを制し、クラブ悲願のチャンピオンズリーグ(CL)制覇、FAカップ制覇を成し遂げ、宿敵マンチェスター・ユナイテッド以来のシーズン3冠を達成した。

迎えた新シーズンはプレミアリーグ4連覇、CL連覇を最大の目標にさらなる成功を目指すことになる。

そして、現フットボール界で最強の呼び声高いチームは、6日に聖地ウェンブリーで行われるアーセナルとのコミュニティ・シールドで新シーズンをスタートする。

同試合に向けた公式会見に出席したスペイン人指揮官は、新シーズンに向けた意気込みを語っている。

昨シーズンの3冠達成によって緩みが出る可能性を指摘されると、2年連続の3冠達成がより難易度が高いものであることを認めたものの、昨季の成功を忘れる必要はないと主張している。

「我々がやったことを彼らに忘れさせるわけにはいかない」

「そして、監督として、良い瞬間を忘れてどうするのだろうか? 彼らがしたこと、我々はそのすべてを忘れることはできない。それが我々の仕事であり、忘れることに何の意味があるというのか?」

「プレーヤーは自分たちが何をしなければならないかを理解している。よりアグレッシブなチームと対戦するし、彼らには『このレベルを取り戻さなければいけない』と伝えている」

「我々は自分たちのパターン、原則、リズムを構築するために、すべての試合を行う必要がある。そして、ただひとつの試合に勝つことがどれほど難しいかを認識してほしい。そして、適切なタイミングで確実に努力をするためには、どれほど謙虚でなければならないだろうか。それが課題であり、我々は過去にそれを実行した。その証拠は結果に表れている。では、なぜ今それを再び実行すべきではないのだろうか?」

「我々は確かにそれをやり遂げた、それは完璧だった。それは我々のものであり、思い出は永遠だ。信じられないことだったが、同時に我々はここにいるのに、なぜ止めなければならないのだろうか?」

「確かにトレブルはとても難しい。最も難しい国であるこの国ではさらに難しい」

「しかし、プレミアリーグが最も重要であり、最も難しいと言える今、チャンピオンズリーグで優勝したことには同意するだろう」

「どの試合もそうだし、我々はそれを好んでいる。プレミアリーグはとても特別だ。トロフィー自体が最高だし、我々はそれを目指して頑張るよ。ただ、正直に言うと、4連覇のことはまだあまり意識していない」

「バーンリー戦が最初の試合となり、どのように準備して最初の勝ち点3を獲得するかが重要だ。それは段階的に進んでいくものであり、起こることは起こるだろう」

また、新シーズンもタイトルレースの有力なライバルとなるアーセナルとの対戦に向けても強い意欲を示す。

「我々はアーセナルに勝つ方法を考えなければならない」

「今の我々の状況は、アーセナルより2週間遅れて昨シーズンを終了し、2週間遅れてスタートするので、最善の方法ではない。再開に向けて奮闘中だ。しかし、これは決勝であり、我々のメンタリティが競争に役立つことを願っている」

「我々は毎シーズン常に、(昨季CL決勝の)インテル戦よりも良いプレーができるか、より良いプレーができるかに焦点を当てている」

「これは挑戦であり、それ以上のものではない。後は見てみよう。私はタイトルを約束したことはないが、努力を約束し、ベストを尽くすことを約束した。その後のことはただ見守るべきだね」

さらに、今夏の移籍市場で獲得に動いたものの、最終的に今回の対戦相手であるアーセナル行きを選択したイングランド代表MFデクラン・ライスに関する質問に対しては、「アーセナルは素晴らしいプレーヤーを獲得した」と大人な対応を見せている。

「彼はアーセナルに行くことを決めた。だから、そこでの活躍を願っているよ。彼は本当に重要なプレーヤーだ」

「彼は本当にナイスガイで、代表チームにとって、彼は今もこれからも重要な存在だ。アーセナルは素晴らしいプレーヤーを獲得したと思うよ」

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