「理解に苦しむ」なでしこ相手の大敗で批判も史上初のW杯ベスト8入りのスペイン、エースは批判を一蹴し意気込む「W杯優勝が夢」

[写真:Getty Images]

スペイン女子代表のFWジェニファー・エルモソがスイス女子代表戦を振り返った。

現在開催中のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)。スペインはグループC最終節でなでしこジャパン(日本女子代表)に0-4の大敗を喫して2位通過となったが、5日に行われたラウンド16でスイス女子代表を5-1と一蹴し、準々決勝進出を勝ち取った。

長年スペインをけん引する33歳のエルモソはグループC第2節のザンビア女子代表戦で2ゴール、スイス戦で1ゴールを決め、勝ち上がりに大きく貢献。スイス戦後のスペイン『カデナ・セル』のインタビューでは、日本戦の大敗がチームに暗い影を落としたと認めつつ、勝利で再び光が差したと語った。

「昨日まで真っ暗だったけど、今日は再び太陽が輝いた。サッカーではこのように、一夜にして状況が変わることがある。私たちはこの1週間、とても真剣に取り組んできたから、今回の勝利は当然だったかもしれないわ」

また、日本戦の大敗が国内でショッキングな出来事として扱われ、批判の声が選手たちの耳にも届いていた様子だが、スペインにとってW杯のベスト8進出は史上初の快挙。チーム最年長プレーヤーでもあるエルモソはチームへの批判に対し、毅然とした態度を示した。

「チームがうまくアップデートできていないという人がいるけど、なぜ私たちに害を与えようとするのか理解に苦しむ。あの人たちが私たちと目標を共有しているのなら、ここへ励ましに来るべきじゃない? そうでないのならこの先も無関係よ」

スペインは11日の準々決勝で前回大会準優勝・オランダ女子代表との対戦が決定。エルモソは「ここへ来る前からW杯優勝が夢だった。準々決勝まで辿り着いた今、この夢に近づいていると言ってもいい」と締め括り、頂点を目指して戦うことを誓った。

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