韓国でも慰霊式、非核への願い 政府は被爆者に関心を

6日、原爆犠牲者の慰霊式が開かれた韓国・陜川で、位牌が納められたほこらを訪れた人たち(共同)

 【陜川共同】広島への原爆投下から78年となる6日、韓国で被爆者が多く暮らす南東部・陜川で慰霊式が開かれた。参列者らは被爆者の位牌が納められたほこらの前で献花した。核兵器のない社会を求める声や、被爆者に関心を持ってほしいと韓国政府に望む声が上がった。

 韓国原爆被害者協会の鄭源述会長(79)は、尹錫悦大統領が5月に岸田文雄首相と広島市の「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」に献花したことについて「私たちの痛みを理解してくれ、とてもうれしい」と述べた。

 その上で、尹氏が在日の韓国人被爆者だけでなく、韓国に住む被爆者とも会ってくれるよう求めた。尹氏は、協会の面談要請には応じていない。

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