夏の甲子園開幕 山陽が堂々行進 4年ぶり一堂に会して入場

開会式で堂々と行進する山陽ナイン=甲子園

 第105回全国高校野球選手権大会は6日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕した。新型コロナウイルス禍で昨年まで簡素化されていた開会式では、49代表校の選手が4年ぶりに一堂に会して入場行進し、スタンドから大きな拍手と声援を受けた。

 夏の強い日差しが照りつける中、2万2千人の観衆が詰めかけた。昨年、東北勢として初優勝を飾った仙台育英(宮城)を先頭に北から順に入場。郷土勢は岡山代表として6年ぶり2度目の出場の山陽が33番目に登場し、5年ぶり24度目の広陵(広島)が続いた。

 選手を代表し、高知中央の西岡悠慎主将(3年)が「全国の高校球児の思いを一投一打に込め、全力で戦い抜くことを誓います」と宣誓した。

 山陽は大会第3日(8日)第3試合の1回戦で日大山形、広陵は第6日(11日)第2試合の2回戦で立正大淞南(島根)と対戦する。

 今大会からベンチ入りの登録選手数が2人増え20人に拡大し、暑さ対策で五回終了時に10分間の「クーリングタイム」が設けられる。無死一、二塁からのタイブレークの開始イニングを延長十回に前倒しする。

 大会は休養日を含めて17日間で、順調に進めば22日に決勝が行われる。

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