児玉久右衛門の絵本好評 300冊増刷、一般販売

西都市の有志が制作し好評を受けて増刷、販売されることになった児玉久右衛門の絵本

 西都市の偉人・児玉久右衛門の軌跡を紹介しようと地元有志らが制作した絵本が人気を受けて増刷、一般販売されることになった。久右衛門は同市域で江戸時代に一ツ瀬川流域を潤す杉安井堰(いぜき)などの大規模整備を成し遂げた。有志らは「さらに多くの人に知られれば」と話している。
 絵本は同市・穂北中のサークルが制作した久右衛門を紹介する紙芝居を基に昨年、地元有志3人で結成した「穂北児玉久右衛門の絵本をつくる会」(横山邦夫会長)が120冊制作。顕彰活動として市内全小中高校や病院、図書館などに全て無償配布した。
 その後も市民、市外在住の出身者らから「個人用に欲しい」「子どもに見せたい」などと購入希望の声があったことから同会は300冊を新たに印刷。1冊1500円で一般販売することにした。
 横山会長(76)は「本を欲しいという人が多く感動している。子どもに久右衛門について伝えるのに最適で多くの人に手に取ってほしい」と話している。問い合わせは同会事務局の小島さん(電話)090(1831)8054。
 販売場所は次の通り。
 杉安堰土地改良区事務所、穂北地域づくり協議会事務局(市穂北支所内)、うなぎ店「入船」、長谷川歯科

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