リンドウ出荷 新見でピーク 生育順調、花色鮮やか

新見市で出荷がピークを迎えているリンドウ

 お盆を前に、仏花として需要の高いリンドウの出荷が西日本最大の産地・新見市でピークを迎えている。今季は春先から気温が高かったため生育は順調で、花色も鮮やかな仕上がりという。

 同市高尾の選花場には先月下旬から、岡山県のオリジナル品種「おかやま夢りんどう」や濃い青紫色の「しなの早生(わせ)」などが1日1万~3万本運び込まれ、パート従業員15人ほどが咲き具合や病害虫の影響をチェックしながら箱詰め。岡山や大阪、広島などの市場に送っている。

 ピークは11日ごろまで続く。JA晴れの国岡山新見アグリセンターは「涼しげなリンドウはこの時季の贈答用にも人気が高まっている。仏花としてだけでなく、幅広く活用してほしい」としている。

 市内では20年ほど前から米の転作としてリンドウ栽培が始まり、現在は農家27戸が約4ヘクタールで育てる。秋品種も含め、今季は110万本の出荷を見込む。

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