横浜にできた行きつけのお店 清水大成は会心イーグルで3位

清水大成は24歳。終盤に優勝争いに加わり3位(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~ 最終日(6日)◇横浜CC(神奈川)◇パー71(7231yd)◇雨(観衆2299人)

24歳の清水大成が初優勝に向けた前進の一歩を刻んだ。10位から最終日のベストスコア「66」をマークして通算11アンダー。上がり5ホールで4つ伸ばす猛チャージを見せ、昨年の「Sansan KBCオーガスタ」に並ぶキャリアベストの単独3位で終えた。

直前にバーディを奪って迎えた後半15番(パー4)、フェアウェイから残り40ydの第3打は右に流れるサイドスピンでカップに消えた。ロフト60度のウェッジでグリーンエッジからピンまでの狭いエリアを攻め、「ピンの左の傾斜も使って寄せていくイメージ」通りの一打でイーグルを奪った。

優勝した中島啓太には2打及ばなかった。最終18番(パー3)でつくった6mあまりのバーディパットをショートさせたことが悔しい。「17番で(バーディを)獲れて、18番で獲れたらもう少しプレッシャーをかけられた」と唇をかんだ。

大会初日の夜、宿舎近くで見つけた“町中華”に飛び込んだ翌2日目に今大会ベストの10バーディ「61」をマーク。前日3日目に「74」を叩いて後退し、夜に再び同じ店に足を運んだ。「そしたらきょう良いスコアだった。今週は毎日そこに行けばよかったですね」(笑)。

金谷拓実、桂川有人らツアーをけん引する同学年の選手に追いつこうと必死。「最終組の近くで優勝争いをしたかったんですけど、最終日に伸ばせてこの順位で上がれたことは素直にうれしい」と手応えがある。初タイトルに近づいている実感は?「はい…。あります」。横浜で見つけたのは、行きつけのお店だけじゃない。(横浜市保土ケ谷区/桂川洋一)

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