笠岡・北木島伝わる盆踊り映画に 13、14日 地元で上映会

北木島で撮影されたドキュメンタリー映画上映会のチラシ

 笠岡市の笠岡諸島・北木島で、島に伝わる盆踊りの保存に取り組む住民の姿を記録した短編ドキュメンタリー映画が完成した。撮影や編集は、同島で映像制作などを行う映像作家・吉川寿人さん(41)=兵庫県たつの市=が手がけた。13、14日に島の旧映画館「光劇場」で上映会が開かれる。

 「鳶(とび)と烏(からす)」と題した映画は、金風呂地区に古くから伝わり、近年は踊られる機会が途絶えていた「まかせ踊り」をはじめ、島に伝承されてきた盆踊りを残そうと奮闘する女性たちに焦点を当てた内容で約30分。2021年6月から約1年間撮影を行い、島民が練習に取り組む様子などを記録した。

 吉川さんは14年に東京から同島に一時移り住んだ。昭和40年代に閉館した後、放置されていた光劇場の改修に尽力したほか、島特産の北木石をテーマにしたドキュメンタリーや島民が出演するオリジナル劇の制作なども行ってきた。

 上映会は同島の北木西伝統文化保存会が主催。13日は午後4時、14日は午前10時から。無料で事前申し込み不要。問い合わせは同会の馬越紀久子会長(090―7893―8862)。

 山陽新聞社は地域の課題解決や活力創出を図る「吉備の環アクション」を展開。映画を通じて北木島の魅力向上につなげる取り組みを後押ししている。

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