遺産修復「協力モデルに」 エジプト新博物館、都内でシンポ

「大エジプト博物館」に展示される予定の文化財をエジプトで調べる日本人研究者ら(同博物館提供・共同)

 エジプトの首都カイロ近郊ギザにある三大ピラミッド近くで建設が進む「大エジプト博物館」の魅力を紹介するシンポジウムが6日、東京都内で開かれた。展示予定の文化遺産の修復や現地での専門人材育成に日本は長年協力しており、専門家らは「これからの国際協力のモデルにしてほしい」と開館への期待を語った。

 博物館にはツタンカーメンの「黄金のマスク」などが収蔵される予定。日本は2000年代から国際協力機構(JICA)などが中心となって建設を支援し、研究者の派遣や日本での研修を実施してきた。

 来日した建設の責任者のアーテフ氏は、「(博物館は)日本とエジプトの信頼関係を象徴している」と話した。

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