津田氏は午後8時半前、兵庫県市川町西川辺の選挙事務所に到着。歓声に沸く支援者らに深々と頭を下げ、「4年前から変わらず支えてくれた皆さんのおかげ。活力ある町にしていきたい」と力を込めた。
同町出身。地元で25年、自動車部品製造会社を営んできた。2011年から2期町議を務め、19年の前回町長選に立候補したが、現職との一騎打ちに500票差で惜敗した。
その後の4年間、同町では人口減少に歯止めはかからず、少子高齢化が加速。地域経済の停滞も感じ、町政を前へ進めたいと再挑戦を決めた。
選挙戦では四つの公約を主張。早期の県道拡幅をはじめ、小中学校の給食費無償化、高齢者の交通手段の確保、農地・空き家対策に取り組むと訴えた。政策は国や県との連携で実現させるとし、議長も務めた町議時代のパイプを強調した。
選挙期間中は、推薦を受けた自民党の国会議員や県議も来援した。陣営も地元の瀬加地区から支援の輪が広がるのを実感した。
「若者が夢を追えて、高齢者が安心して暮らせる町にしたい」と津田氏。日焼けした顔を引き締めた。 (喜田美咲、森下陽介)