【台風6号】那覇で続く断水、助け求め緊急給水に40組 風呂、トイレもままならず…発生は主に集合住宅

 那覇市は台風6号による断水や停電への対応として6日、那覇市おもろまちの市上下水道局庁舎の駐車場で、緊急給水と充電供給を実施した。緊急給水は午前9時から午後4時までに40組が6リットル入りの袋195個、1170リットル分を受け取った。市民らは当面の飲料水を確保し、少し安心した表情だった。 那覇市上下水道局の水道供給は問題ないものの、断水は主に集合住宅で、建物の給水設備が停電で停止したことで発生している。部屋は停電していないが断水しているケースもある。6日は6リットル入りの袋が一組当たり原則5個まで手渡された。市には3日までに断水に関する問い合わせが160件寄せられた。

 市三原のアパートに住む50代女性は、アパートの給水設備が停電したことで2日から断水中だという。「入浴は銭湯や親戚宅で。トイレは大家に井戸水を分けてもらい4階の自宅まで運んでいる。この水は飲料用」と疲れた様子ながら、ほっとした表情を見せた。

 首里石嶺町のマンションで暮らす男性(57)も、5日の一時復旧を挟んで2日から断水が続く。「トイレ用に実家から水を運んでいるが、エレベーターも停電で止まっている。実家も停電で大変だったので、これ以上は頼れない」と話した。

 (岩切美穂)

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