富山商、堂々と行進 夏の甲子園開幕、9日に鳥栖工と初戦 上田主将「接戦ものにする」

第105回全国高校野球選手権大会の開会式で入場行進する富山商の選手=6日午前、甲子園球場

 第105回全国高校野球選手権大会は6日、甲子園球場で開幕した。第4日の1回戦第1試合(9日午前8時開始予定)で鳥栖工(佐賀)と対戦する富山商ナインは、上田海翔主将(3年)を先頭に堂々とした足取りで行進。上田主将は「甲子園という舞台を夢見て頑張ってきた。粘り強く泥臭い野球で接戦をものにする」と意欲を示した。

 開会式は新型コロナウイルス前の2019年以来、4年ぶりに出場校の全選手がそろって入場行進した。上田主将は2万2千人という観衆を前に夢舞台のグラウンドに立ったことについて「元気よく行進できた。スタンド、外野席に多くの人がいて、甲子園という場所はすごいと思った」と振り返った。

 選手宣誓では、高知中央(高知)の西岡悠慎主将が「全国の球児の思いを一投一打に込め、全力で戦い抜く」と決意を述べた。大会歌「栄冠は君に輝く」を俳優の山崎育三郎さんが歌った。

 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表「侍ジャパン」監督として優勝を果たした栗山英樹さんの始球式に続き、試合が行われた。

 大会は休養日3日を含めて17日間の日程で、順延がなければ決勝は22日に行われる。

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