原爆犠牲者「忘れない」と祈り 大戦空襲被害の英国で式典

6日、英中部コベントリー市の大聖堂で開かれた広島・長崎の原爆犠牲者に祈りをささげる式典(共同)

 【ロンドン共同】広島に原爆が投下されて78年の6日、英中部コベントリー市の大聖堂で広島と長崎の犠牲者に祈りをささげる式典が開かれた。参加者は「犠牲となった子らや放射線による病気で亡くなった人々を記憶し、恐ろしい記憶と傷を負いながら生き抜く被爆者を忘れない」と誓い、核兵器が二度と使われないようにと願った。

 軍需工場があったコベントリー市は第2次大戦中の1940年にナチス・ドイツの11時間にわたる集中的な空襲を受けた。550人以上が死亡し、大聖堂は大部分が焼け落ちた。

 6日の式典では同市の中高生が、広島で被爆し12歳で死去するまで鶴を折り続けた佐々木禎子さんの物語を朗読した。

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