不発だった前年覇者 古江彩佳の課題と収穫

上位に絡めず大会連覇はならなかった(撮影/村上航)

◇米国女子◇フリードグループ スコットランド女子オープン 最終日(6日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6494yd(パー72)

2番で早速2mのチャンスを作った古江彩佳だったが、バーディパットはカップの手前で右へ切れていった。

1番グリーンの時点で「少し遅いな」とスピードの変化には敏感だった。ただ、頭では分かっていても信じて打ちきれるかどうか。カップをしっかりオーバーしていくスタイルはいつも通りながら「自分がいつも読んでいるようなラインのタッチではない感じが多くて…」。アジャストに時間を要した。

最終日は「73」でプレー(撮影/村上航)

2バーディ、3ボギーの「73」で通算1オーバー47位。パッティングを打ち切れるようになった後半も含めてバーディ量産とはいかず。前年最終日にトーナメントレコード「62」をマークし、大会最多アンダーパーとなる通算21アンダーを出したディフェンディングチャンピオンのチャージは不発に終わった。

ショットの復調を感じ取った(撮影/村上航)

グリーン上でもどかしさを抱えながら、辛抱強くチャンスメークを続けたショット面は前週「アムンディ エビアン選手権」から修正の成果を感じられるところ。「初日、2日目はエビアンからのショットのミスが残っていたかもしれないけど、決勝に上がってからはだいぶ直ったかな。そこは褒めたい」とうなずく。2日目の最終ホールをバーディで締めくくってカットライン上で滑り込んだ週末に得たものは大きい。

次週は今季メジャー最終戦(撮影/村上航)

「ヨーロッパの2試合がうまく行っていないので、3週間の最後にしっかり自分のプレーができれば。しっかり切り替えて、初めてのロンドンなので、うまく楽しめたら」。この日のうちに、今季メジャー最終戦「AIG女子オープン(全英女子)」の舞台となるウォルトンヒースに近い英国の首都へ移動。週明けからスムーズに調整を始める。(スコットランド・アーバイン/亀山泰宏)

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