米検察、証拠公表の制限要請 トランプ氏「報復」示唆で

米南部サウスカロライナ州での集会で演説するトランプ前大統領=5日(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】トランプ前米大統領が起訴された議会襲撃事件で、検察側は6日までに、前大統領に証拠を公表するのを制限する命令を出すようワシントンの連邦地裁に申し立てた。前大統領がスミス特別検察官らへの「報復」を示唆しており、捜査に協力した証人らの情報を公表して圧力をかける恐れがあると指摘した。米メディアが伝えた。

 これに対し前大統領の弁護士は6日、CNNテレビで、裁判は前大統領が2024年大統領選を争う中で実施されることから「事件の証拠について国民は知る権利がある」と述べ、命令に反対すると表明した。

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