笏本縫製(桑下)、剣道の面に装着する専用布マスクを製品化/岡山・津山市

ネクタイなどを手掛ける笏本縫製=岡山県津山市=が、新型コロナウイルスの飛まつ感染対策として剣道の面に装着する専用布マスクを製品化した。激しい対人稽古でも息苦しくなりにくい生地と立体設計で先月下旬の発売以降、全国から注文が殺到している。
製品名は「KEN-to-01(ケント・ゼロイチ)」。高校時代まで競技に打ち込んだ笏本達宏専務(33)が中学の恩師からの相談を受け、コロナ禍で製作を始めた布マスクを基に改良を重ねた。
あごの部分に付けたひもを面金下部に結び、両わきの布を挟み込むことで固定し、口元に空間を確保。飛まつの抑制とともに呼吸しやすさを重視している。吸水速乾性、抗菌防臭の生地を採用。全日本剣道連盟の感染予防ガイドラインにも対応しており、普及を念頭にあえて構造などの特許申請はしていない。一般と小学生向けの2サイズがあり、色は濃紺、一般のみ白もある。いずれも価格は1650円(税込み)。
17日には同マスク計約120枚を美作地域の高校と高専12校の剣道部に贈った。
笏本専務は「機能性とともに、面や道着と調和するルックスにもこだわった。ネット販売はすでに1000枚を超え、喜びの反響も大きい。全国の剣士たちに役立ててもらえたら」と話している。
問い合わせは、笏本縫製(℡0868-57-3577)。
p
剣道用マスク「KEN-to-01」

p
KEN-to-01を面に装着した状態

© 津山朝日新聞社