愛媛の高校生に絶大な人気を誇る自転車、ロココ。なぜ愛媛でロココが人気なのか、その真相を徹底解明します。（2023年3月 よるマチ！で放送）
まず、街で聞き込みをしてみると…。
女子高校生 「ロココに乗っています。周りも結構多いです」 女子大学生 「高1からロココに乗っています」 男子高校生 「みんなロココなので、ロココがいいと買ってもらいました」
そもそも、ロココはどんな自転車なのでしょうか。長年、高校生と自転車を支える、この道40年の渡邉光範さんにお話を伺いました。
自転車店 渡邉光範さん 「9万1000円。値段、すごいでしょ（笑）今は大半の人は知っていますけど、発売当初はロココって何ですかって言われました」
2002年に、ブリヂストンサイクルから発売されたロココ。当時、ベーシックな通学自転車が主流だった中、変形フレームと呼ばれる曲線を描いたおしゃれなデザインが人気になった要因ではないかと、店主の渡邉さんは推測しています。
自転車店 渡邉光範さん 「男女とも多いですね。大半の子がロココと言います」
それでは、一体どれくらいの高校生がロココに乗っているのでしょうか？
愛媛県の高校生は約3万人。
全ての台数を数えるのは不可能なので、愛媛大学法文学部で統計学担当の佐藤智秋教授を訪ね、調査の際の注意点として①特定の地域だけで調べない②都市部や郊外など高校の立地に注意する③男女の偏りをなくす、などを教わりました。
高校生の人口の割合を考慮し、東予地域3校、中予地域5校、南予地域2校で、それぞれ30台の自転車を数え、そのうちロココが何台かを調査すると…。
なんと、結果は300台中82台、率にして27.3％。約4人に1人の高校生がロココに乗っていました。
大人気の自転車、ロココ。メーカーにインタビューをしてみると…
ブリヂストンサイクル 広報 原島さん
「2014年以降、現在まで愛媛県がロココの売り上げ全体の半数を占めるような状況です。新しいものを好むような市場性があったようで、当時の営業部隊がユニークな市場で愛媛県をとらえて、他のエリアよりも強くロココを通学車として推していたことがあったようです。これが人気につながっているんじゃないかと考えています」
世代を越えて愛媛の高校生に愛されるロココ。雨の日も風の日も酸いも甘いも、高校生の青春を乗せ、ロココは今日も街をゆきます。
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