4年ぶり町に活気 総おどりや花火で「串本まつり」

串本まつりで打ち上がった花火(5日、和歌山県串本町串本で)=長時間露光

 和歌山県串本町串本で5、6日、第16回串本まつり(実行委員会主催)があった。コロナ禍前以来、4年ぶりの開催に町内が活気にあふれた。

 5日は、ローソン串本店隣―串本漁港間で「町民総おどり」があり、9団体約235人の男女が浴衣姿で串本節の音頭に合わせて踊り、練り歩いた。その後、串本漁港で花火大会があり、約4千発が夜空を彩った。至近距離で打ち上がった花火に「近い」「きれい」と声を上げる見物客もいた。漁港周辺では飲食などの屋台が並び、にぎわった。

 6日は、町立体育館で商品券が当たるビンゴゲーム大会があり、多くの人が集まった。町文化センターでは、ロックやフォークなどグループ5組が出演した「サマーBANDライブ」があった。

■紀伊大島巡る 巡視船で体験航海

 串本海上保安署は6日、串本まつりの協賛行事として巡視船「みなべ」の体験航海を実施した。串本漁港を出発し、紀伊大島周辺を巡った。

 海上保安庁の活動を身近に感じてもらおうと開いたイベントで、この日は3回で230人が参加した。また、串本海中公園センター(串本町有田)の協力で、船上からウミガメの放流体験があった。そのほか、海で遊ぶことが増える夏休み期間であることから、海上保安官が海に飛び込んで救命胴衣の大切さを伝えたり、海でもしものことがあったときは「118番」に通報することを説明したりした。

 この日は、町職員の森芳香さん(21)と野田彩加さん(20)が一日海上保安官に任命され、巡視船に同乗。イベントの進行や船内のアナウンスを担当した。

「町民総おどり」で串本節を踊る参加者(5日、和歌山県串本町串本で)
観客を楽しませたバンドの演奏(6日、和歌山県串本町串本で)
巡視船「みなべ」に乗り込む参加者(6日、和歌山県串本町串本で)

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