新規ローンやネット掲載停止 取引先がビッグモーター離れ

ビッグモーターの店舗=7月

 中古車販売大手ビッグモーター(東京)による自動車保険の保険金不正請求問題を巡り、信販会社大手ジャックスがビッグモーターの全店舗を対象に自動車ローンの新規受け付けを停止したことが7日、分かった。「今回の事態を重く受け止めた」と説明した。中古車検索サイト「グーネット」が、ビッグモーターが扱う車の情報掲載を取りやめたことも判明した。

 ビッグモーターの取引先の間では取引継続による社会的な信用低下への懸念が高まっており、今後離反が広がる恐れがある。ビッグモーターは7月25日の記者会見で、問題の影響で販売台数が半減したと明らかにしており、ジャックスなどの動きはさらなる痛手だ。

 ジャックスは、ローン受け付けの再開は未定としている。既に実行されたローンに影響はない。

 グーネットの運営会社は「個別の契約について回答を差し控える」とした。検索サイトは一般的に販売店からの掲載料や手数料が収益源。掲載取りやめは痛みを伴う重要な決定となる。

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