仏送り/岡山・津山市

お盆最後の15日夜、岡山県津山市内の31会場で恒例の仏送りが行われ、家族連れらがしめやかに先祖の霊を送った。
津山市山下の児童公園では、半円の祭壇を設置。地蔵院の清田玲寂住職(77)の読経が続くなか、来場した人たちはお供え物を高く積み上げた。線香とろうそくを立てると、くゆる煙のなかで静かに手を合わせていた。
夫婦で来ていた堺町の会社員・田中真作さん(68)は「コロナのせいで帰省できなかった東京の子どもたちのぶんもしっかりご先祖様をお迎えしました」と話していた。
仏送りの会場は、町内会などがお供え物などの回収を目的に設置し、市都市整備公社が16日収集した。

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先祖の霊を送る家族連れら=山下児童公園で

© 津山朝日新聞社