和紙で作った桃 川浮かべ美化訴え 岡山・尾上町内会 活動盛り上げ

笹ケ瀬川で大きな桃を浮かべる尾上町内会のメンバー

 「桃太郎プロジェクト」と銘打った地域の清掃活動を進めている岡山市北区の尾上町内会は6日、活動を盛り上げようと、和紙などで作った大きな桃(直径約2メートル、重さ約100キロ)を地元の笹ケ瀬川に浮かべるイベントを行った。

 同地区には、桃太郎のモデルとされる五十狭芹彦命(いさせりひこのみこと)(吉備津彦命(きびつひこのみこと))の墓と伝わる中山茶臼山古墳がある。同町内会は「桃が流れてきた可能性がある笹ケ瀬川の流域をきれいにしよう」と、2022年4月からごみ拾いなどを毎月開催している。

 イベントでは、金網でかたどって和紙を貼り合わせた桃をいかだに載せて約300メートル流した後、回収。近くの広場で、桃太郎役の男子小学生が、ごみをポイ捨てした鬼を退治する劇が披露された。地元住民によるうらじゃおどりなどもあった。

 次田泰裕町内会長(73)は「桃太郎ゆかりの地域としてきれいな環境をつくっていきたい」と話した。

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