渋谷区の副区長、区議を「ブタ」 職場のチャットで中傷

記者会見する東京都渋谷区の桑水流弓紀子区議(中央)=7日午後、東京都千代田区

 東京都渋谷区の沢田伸副区長が、区幹部らが閲覧できる職場のチャットに、桑水流弓紀子区議を「桑ブタ」「早めに封じておかないとね」などと中傷する書き込みをしていたことが7日、区などへの取材で分かった。区によると、副区長は事実関係を認め、区議に謝罪する意向を示している。

 区や、桑水流区議が所属する会派によると、チャットには幹部ら約120人が参加。沢田副区長は今年6~7月に計3回、同区議をやゆしたり、所属する区議会区民環境委員会を「バカの集まり」と書き込んだりした。

 桑水流区議は7日、都内で記者会見し「精神的ダメージを受け、苦しんでいる」と述べた。公開していない自宅住所も記載されていたとしている。会派は長谷部健区長に対し、謝罪や調査委員会の設置を要望した。

 沢田副区長は区長と同じ広告大手博報堂出身で、2015年に副区長に就任し2期目。

 区職員を名乗る匿名の内部告発が複数の議員に届き発覚した。

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