和歌山県太地町でイルカなど小型鯨類の追い込み漁が9月から始まるのを控え、県警は7日、反捕鯨団体などの抗議活動を監視する特別警戒本部現地警戒所を開所した。漁期が終わる来年3月末まで、警察官が24時間常駐し警戒に当たる。
県警によると、新型コロナウイルスの影響もあり、2020年から海外活動家の姿は見られなかったが、22年には国内の動物愛護団体など約50人を確認。違法な妨害はなかったという。
県警警備部の的場克郎部長は出発式で、コロナ禍が落ち着き外国人の違法な抗議活動によるトラブルが懸念されるとして「住民が安心して生活できるよう、最善を尽くしたい」と訓示した。