<ライブレポート>JO1、初の“歓声OK”ツアー初日公演で念願のドーム公演開催を発表「JAMのおかげだよ!」

グローバルボーイズグループ=JO1が、8月5日、全国アリーナツアー【2023 JO1 2ND ARENA LIVE TOUR ‘BEYOND THE DARK’】の初日公演を東京・有明アリーナにて開催した。

同ツアーは、JO1初の“歓声OK”での単独ライブツアー。定刻になると、割れんばかりの歓声が巻き起こり、JO1メンバーがステージに登場。「Are you ready!」という木全翔也のシャウトとともにライブがスタートする。1曲目は6thシングルのリード曲「SuperCali」。4年目の貫禄を感じさせる、気合いの入ったパフォーマンスで会場を一気に魅了していくと、JAM(JO1のファンの呼称)の声援も曲を追うごとに大きくなっていった。JO1単独でライブを行うのは、2022年の全国ツアー【2022 JO1 1ST ARENA LIVE TOUR ‘KIZUNA’】ぶり。彼らのパフォーマンス力はさらに増しており、歌もさることながらダンスの実力も着実に伸びていることがわかる。たとえば、数人で踊るパートではそれぞれの個性が見え、11人全員で踊るパートはまさに“一糸乱れぬ”パフォーマンスと、飽きる瞬間が一切ない。

さらに本ツアーは前回に引き続き、全楽曲生バンド編成。いつもとはひと味違う、それでいて間違いなく彼らの魅力が引き立っている迫力あるステージが繰り広げられていった。セットリストの中には、メンバーによるユニットステージも。らしさ全開の組み合わせ、意外性のある組み合わせに会場は大盛り上がりだった。また、「Touch!」は撮影OKという試みも。メンバーはJAMに触れ合いながらパフォーマンスをし、JAMはスマホに思い出を残しながらその場を楽しんでいた。

とりわけ印象的だったのは、メンバーとJAMの掛け合い。会場一体になって行なったシンガロングでは河野純喜が「JAM、歌上手いね!」、金城碧海が「もっときれいな声聴かせて」と声を出すと、それに応えるようにより一層大きくなっていくJAMの歌声。さらに楽曲に合わせた掛け声もバッチリだ。まさに「観客も一体になって作り上げるライブ」であった。

「JO1! JO1!」というアンコールに応えて再びステージに登場した11人は、9月20日発売の3rdアルバム『EQUINOX』収録曲「RadioVision」を初披露。思わず体が揺れてしまう明るいディスコチューンを、会場一体となって楽しんでいく。同曲は8月7日に先行配信された楽曲で、8月21日にはMV公開も予定されている。MVを見ながら、この余韻に浸れるのではないだろうか。

ここで、JO1から嬉しいお知らせが。開催が発表されていたアジアツアー【2023 JO1 1ST ASIA TOUR ‘BEYOND THE DARK’ LIMITED EDITION】がジャカルタ、バンコク、台湾、上海の4都市での実施となることが発表される。河野は「アジアツアーができるのもJAMの皆さんのおかげです」と感謝の言葉を述べつつ、「もしその日がオフの人は一緒にアジアに……」と笑いを誘っていた。続けて「そして、もうひとつサプライズが。こちらをご覧ください!」と、同ツアーの追加公演が大阪・京セラドーム大阪にて行われるというVTRが流れる。その文字が画面に映ると、メンバーたちは全身で喜びを表現し、会場からはこの日いちばんの大きな歓声が上がる。思わず涙するJAMを見ると、メンバーたちは口々に「JAMのおかげだよ!」と声をあげ、会場にいた全員で喜びを噛み締めていた。メンバーが口々に「ありがとう」と言うと、客席からも「ありがとう」という声が返ってきていたのも印象的だった。河野は「皆さん、今年も忙しくなりそうです! 一緒に最高の思い出を作りましょう」と笑顔を見せ、初日公演の幕を下ろした。

ライブを通して感じたのは、1曲1曲観客を楽しませようとしているということ。MCも含め、JO1のエンターテインメントがギュッと詰まっているライブであった。本ツアーは、8月5日、6日の東京・有明アリーナ公演を皮切りに、愛知・日本ガイシホール、9月の宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ、広島・広島グリーンアリーナ、10月の福岡・マリンメッセ福岡A館、大阪・大阪城ホール、そして追加公演である11月24日、25日の大阪・京セラドーム大阪と続いていく。

Texy by 高橋梓
(C)LAPONE Entertainment

◎公演情報
【2023 JO1 2ND ARENA LIVE TOUR ‘BEYOND THE DARK’】
2023年8月5日(土) 東京・有明アリーナ

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