【台風進路予想】 まもなく台風7号発生 お盆の日本に影響は 発達しながら北上 気象庁&海外予報機関の予想 

まもなく「台風7号」発生 発達しながら北上へ

台風6号が九州の西海上を北上して大きな被害が心配されていますが、日本の南海上を見ると、別に雲がまとまりつつあるエリアがあります。今後、台風7号となることが予想されている熱帯低気圧です。

7日(月)午前、気象庁は「24時間以内に台風に発達する見込み」として熱帯低気圧に関する情報を発表しています。

アメリカ海軍の台風情報でも、7日(月)午後3時の発表で、この熱帯低気圧は赤色の○で示されています。赤色の○は「24時間以内に台風になる可能性が高い」ことを意味しています。

アメリカ海軍の台風情報では、台風へと発達する可能性が出てきた場合、確率が高くなるにつれて「黄色(LOW)→ オレンジ(MEDIUM)→ 赤(HIGH)」の順で表示します。

まもなく台風7号になる見込みの熱帯低気圧があるエリアでは、上空の非常に高い所に寒気を伴った低気圧があり、その南の部分で雲がまとまりやすい状況となっていました。

気象庁が7日(月)午後9時に発表した5日先までの進路予想をみると、8日(火)夜までには台風となり、その後は進路を北寄りへと変えて発達しながら北上する予想です。12日(土)には強い勢力となっています。

ただ予報円はとても大きいことから進路予想のブレ幅が大きいことを表しています。

日本列島へ向かって北上? まだ進路予想は定まらず

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行っています。数値予報で計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて、進路を確率的に予想するものです。その予想のばらつきが大きいほど予報円が大きくなります。

たとえば台風6号は、九州の西海上を北上する時点では予報円は小さいですが、ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予想をみると、一つ一つの予想ラインはわりとそろっていてブレ幅が小さいことがわかります。

一方で台風7号になることが予想されている熱帯低気圧のアンサンブル予想の結果をみると、北上する傾向はありますが、そのラインの先は西日本に向かうものから日本の東海上まで向かうものもあり、どこへ向かうのかは非常にブレ幅が大きいことがわかります。

アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報をみてもまったく定まっていないことがわかります。

また気象庁が週間予報の作成などに使うアンサンブル予報の結果の一部をみても、例えば8月13日(日)朝の時点で、台風7号になるとみられるものの位置や勢力はバラバラとなっています。

つまり発生が予想される台風7号については、まだ日本に影響があるかどうかを確定的に言うような段階にはありません。

まずは台風6号に備えを 災害級の大雨のおそれ

一方で、台風6号は、九州だけではなく太平洋側を中心に記録的な大雨となるおそれがあります。また暴風や高波にも厳重な警戒が必要です。まずは台風6号に対する備えをお願いします。

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