【インドネシア】米スターリンクの通信、僻地医療に活用模索[医薬]

イーロン・マスク氏(右)と面会し握手を交わすブディ保健相(インドネシア保健省提供)

インドネシアのブディ保健相は4日、訪問先の米国で実業家イーロン・マスク氏と会談し、同氏が率いる宇宙開発企業スペースXの衛星インターネットサービス「スターリンク」の利用について協議した。スターリンクの活用で、僻地(へきち)の医療施設でのインターネット環境を整備したい考えだ。

ブディ氏は6日付声明で、スターリンクとの提携で、最辺境・未開発とされる「3T」地域の保健センターをインターネットに接続する方針を提示。保健センターでインターネット環境が整えば遠隔診療が可能になるほか、医療従事者の研修などもオンラインで行えるようになると述べた。

声明によると、インドネシアに約1万カ所ある保健センターのうち約2,200カ所と、小規模な保健センター1万1,100カ所は、いずれもインターネットに接続されていない。

医療施設によるスターリンクの利用は、フィリピンやルワンダ、モザンビーク、ナイジェリアが開始している。

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