TVアニメ『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』の第5話が8月2日に放送された。本作は、自動販売機として転生した主人公が、異世界を生き抜く“奇想天外”の自販機アニメだ。
第4話の振り返りはこちらから
前回ラッミスらによって盗賊から救助されたハッコンとヒュールミ。夜にはハッコンにもたれかかって「どこにもいかんといて」と寝言をつぶやくラッミスを見て、ヒュールミは「やっぱ、昔のアレとダブったのかな」と、ラッミスが昔住んでいた村が幼いころに魔物に襲撃を受け、親が死んでしまった過去を告白する。
天真爛漫（てんしんらんまん）なラッミスの驚きの過去が明かされると、SNSでは「いつも明るいラッミスの辛い過去。それがラッミスが強さを求める理由か」「ホロリと来る」「ひたむきさは、一種の復讐心の表れだったわけか」と多くの感動の声と、ラッミスについての考察で盛り上がった。
夜が明けて集落に戻ると、ハッコンとヒュールミのもとに令嬢スオリがやってくる。まもなく開催される“有力商家がお抱え魔道具技師と魔道具をお披露目する会”に力を貸してほしいと頼まれ、ハッコンとヒュールミは快諾する。
到着した会場にはスオリが目の敵にしているという因縁のライバル、カナシが。「指をくわえて見学されても良かったのですよ？」「カナシ様こそ無理をなさらないでくださいね。驚きのあまり心臓が止まっては、わらわの良心が痛むので」と火花散る2人の会話にハッコンは、「子供の会話とは思えないぐらい、トゲがあるな」と驚くのだった。
この2人の“子供のものとは思えない”会話には「子供同士の会話じゃねぇよ」「腹黒会話にびっくりよね」「憎たらしさは同じだな！」との声が多く上がった。
ついにお披露目会が始まり、カナシの魔道具技師が登場。披露された魔道具はなんと人の命令を聞く“知能のある”魔道具だった。
ヒュールミはこれを見て焦った様子でハッコンに語りかける。「前に話したことがあるだろ？魔道具に知能を持たせる技術は、まだ発見されていないと」「だが、人の魂を宿らせれば、可能性は皆無じゃない」「けどな、それはあまりに危険な行為だから、魔道具技師協会によって禁止されているんだ」とヒュールミの話を聞いて、ハッコンも「てことは、もしかして…」と不安を募らせる。
そしてヒュールミの予感は的中する。「コロシ…テ…ダレ…コロ…ス」と言葉を発したのを契機に、突然魔道具は暴走し、カナシの魔道具技師を襲い始めると会場はパニックに。ヒュールミが魔道具 にある宝石に手を当てて、なんとか事態は収束するのだった。
集落には冬が訪れ始めた。そんな折、大手外食チェーン“鎖食堂”が進出し、元々あった飲食店が廃業の危機に。ハッコンは“宿屋が復旧したときラッミスの宿泊費を半額にしてもらう”ことを条件に、集落の飲食店の人々の“打倒鎖食堂作戦”に協力することに。
新メニュー開発に悩む飲食店の人々は、ハッコンが出す商品を参考にメニュー開発に取り掛かる。商品開発が終わり店頭に並べられると、集落の人々は美味しそうなにおいにつられて続々と商品を買い、1か月後には鎖食堂が撤退するほどの大成功を収めた。
ハッコンとラッミスが飲食店の人々が喜んでいる様子を見守っていると、愚者の奇行団のケリオイルが来て2人に遠征への参加を呼び掛ける。ハッコンはこの誘いを断るが、ラッミスの胸中は複雑な様子。
「私は戦いたい…そうじゃないと、うちはいつまで経っても強くなれないから……」とかたきを討つ覚悟を決めたラッミス。それを見たハッコンは花の自販機にフォルムチェンジし、ピンクのカーネーションを取り出し口に落とす。ラッミスはその花を大事そうに持ち、うれしそうに微笑むのだった。
8月9日放送の第6話では、ハッコンとラッミスが凶暴な鰐人魔（がくじんま）の調査のため、再び愚者の奇行団と遠征へ。たこ焼きや焼きそばなどハッコンが提供する食べ物に団員達は大喜び。やがて鰐人魔の生息する沼地へ近づくと、ハッコンは立地を活かしたある作戦を思いつく…。
『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』第6話は、8月9日（水）22時よりTOKYO MX、BS日テレほかにて放送予定。
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