JR別府駅高架下の「べっぷ駅市場」再整備へ 新規店舗も誘致、25年完成目指す【大分県】

JR九州ビルマネジメントはJR別府駅高架下にある商業施設エリアの一部の再整備事業に着手する=別府市
空き店舗が増加し、シャッター通りになっている
野菜や魚を売る店舗が並ぶ

 【別府】JR九州ビルマネジメント(中野量太社長、福岡市)は別府市のJR別府駅南高架下商店街「べっぷ駅市場」(約200メートル)の再整備事業に着手する。築約60年が経過し施設が老朽化しており、改修して魅力アップを図る。新規店舗も誘致し、地元に親しまれてきた「市民の生活商店街」が生まれ変わる。2024年に着手、25年の完成を目指す。

 JR九州ビルマネジメントによると、「半世紀以上続く、べっぷ駅市場の生活文化を次世代に継承するためのリニューアルプロジェクト」。現施設での営業は、今年12月末まで。エリアを2分して前後半に工期を分け、同市場が入る建物を改修する。工事期間中、出店者は敷地内に仮移転して営業を続ける。

 南高架下には最大32店舗が入れるが、現在のテナントは13店舗。店主の高齢化や大型ショッピングモールの進出などの影響で空き店舗が増加した。出店が全体の半分を下回ったことで再整備に踏み切ったという。

 同社によると、再整備後も既存の店舗の多くは継続して営業する。既存、新規を合わせて25店舗の出店を予定している。そのうち1店舗は、新規創業者が短期間から営業に挑戦できる「チャレンジショップ」として整備する。

 同社は「べっぷ駅市場は、別府のリアルな暮らしを体感できる場所で観光資源の一つ。若い世代にも親しまれるような存在を目指したい」とコメントした。

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